社会医療法人財団 池友会 福岡和白PET画像診断クリニック

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PET-CT検査について

臨床成績・がん発見率

FDG-PETに関する臨床成績

がん種 診断目的 感度 特異度
肺癌 悪性・良性鑑別診断 92.0%
(310/337)
67.4%
(95/141)
所属リンパ節転移診断 78.9%
(296/375)
89.4%
(693/775)
遠隔転移診断* 93.0%
(93/100)
94.3%
(199/211)
転移・再発診断* 97.8%
(88/90)
78.0%
(32/41)
乳癌 悪性・良性鑑別診断 76.0%
(168/221)
87.7%
(71/81)
腋窩リンパ節転移診断 75.6%
(344/455)
87.2%
(565/648)
遠隔転移・再発診断* 92.6%
(189/204)
89.4%
(161/180)
大腸癌 遠隔転移・再発診断* 95.1%
(293/308)
90.3%
(130/144)
頭頸部癌 頸部リンパ節転移診断 87.7%
(193/220)
93.4%
(1248/1336)
残存腫瘍・再発診断 96.8%
(91/94)
80.3%
(122/152)
遠隔転移又は重複癌の検出*    がん検出率
   7.3% (6/82)
脳腫瘍 再発診断 79.3%
(69/87)
82.7%
(62/75)
肺癌 悪性・良性鑑別診断 86.4%
(184/213)
85.2%
(115/135)
悪性リンパ腫 病期診断 93.8%
(480/512)
99.6%
(2481/2491)
骨髄浸潤診断 82.1%
(32/39)
93.3%
(83/89)
残存腫瘍・再発診断 77.4%
(48/62)
89.5%
(179/200)
原発不明癌 原発巣検出    がん検出率
   25.8% (42/163)
悪性黒色腫 所属リンパ節転移診断 9.4%
(3/32)
94.4%
(67/71)
遠隔転移・再発診断* 90.9%
(251/276)
71.9%
(141/196)
*転移性肝癌を含む

FDG-PET/CT検査の有用性

検査の有用性を次の5つの目的に分けて考える

  1. 鑑別診断(質的診断、悪性度診断)
  2. 病期診断
  3. 再発診断
  4. 治療効果判定
  5. 原発巣検索

また、PET/CT検査の適用について次のようにレベルを設定する。

レベル1: 適用なし
レベル2: 時に有用な場合があるが適用は低いと考えられる
レベル3: 臨床上有用な場合が多いと予想されるがエビデンスは少ない
レベル4: 有用な場合が多く既にエビデンスが得られている
レベルX: 適用の有無を論じる十分な資料が不足している

  • 1.てんかん   レベル3
    2.虚血性心疾患   レベルX
    3.肺癌 1) 鑑別診断 レベル2
    2) 病期診断 レベル4
    3) 再発診断 レベル4
    4) 治療効果判定 レベルX
    4.乳癌 1) 鑑別診断 レベル2
    2) 病期診断 レベル3
    3) 再発診断 レベル4
    4) 治療効果判定 レベルX
    5.大腸癌 1) 鑑別診断 レベル1
    2) 病期診断 レベル4
    3) 再発診断 レベル4
    4) 治療効果判定 レベルX
    6.頭頸部癌 1) 鑑別診断 レベル2
    2) 病期診断 レベル4
    3) 再発診断 レベル4
    4) 治療効果判定 レベルX
    7.脳腫瘍   レベル2
    8.膵癌 1) 鑑別診断 レベル4
    2) 病期診断 レベル3
    3) 再発診断 レベル3
    4) 治療効果判定 レベル3
  • 9.悪性リンパ腫 2) 病期診断 レベル4
    3) 再発診断 レベル4
    4) 治療効果判定 レベルX
    10.転移性肝癌 1) 鑑別診断 レベル4
    5) 原発巣捜索 レベル4
    11.原発不明癌 5) 原発巣捜索 レベル3
    12.悪性黒色腫 2) 病期診断 レベル3
    3) 再発診断 レベル3
    4) 治療効果判定 レベルX
    13.食道癌 1) 鑑別診断 レベルX
    2) 病期診断 レベル3
    3) 再発診断 レベル4
    4) 治療効果判定 レベルX
    14.婦人科癌 1) 鑑別診断 レベル2
    2) 病期診断 レベル3
    3) 再発診断 レベル3
    4) 治療効果判定 レベルX



    「FDG-PET検査における安全確保に関するガイドライン」
    「FDG-PET/CT検査施行のガイドライン」
    公益社団法人日本医学放射線学会より