2024.10.07
お知らせ
線虫がんリスク検査(NーNOSE)について、当クリニックの見解(随時改変)
**2024年9月に「PETがん検診と線虫検査に関する多施設調査」の結果が公表されました。**
どなたでもフリーにアクセス、ダウンロード可能です。
https://www.rinshokaku.com/magazines/2024/57_5.pdf (臨床核医学 9月号)
こちらについての当院の解説は以下の別ページを御参照ください。
https://www.fwpet.net/news/66
以下の記載については2023年の9月時点のものです。
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2023年9月にN-NOSE検査の精度に関する疑義の特集がNews Picksから出されました。それに関する報道記事がその後複数出されています。また一方で特集記事に対する会社やジャーナリストからの反論もでています。PET検診に関係する関連学会では精度検証の為の全国調査が開始されています。
今回の疑義報道の中で当院のデータ、学会発表についても記載がありますので簡単に内容について言及させて頂きます。
当院に関する学会発表の内容についての特集記事の記載は事実です。ただし下記にも記載のとおりPET-CTが100%正解とは限らない(PET-CTでがんがみつからなければがんはない、とは言えない)、また100%正確に受診者のその後の経過を追えている訳では無い(がんと診断済みだが、当院では把握できていない症例が数例ほど存在している可能性がある。)という点は御理解ください。学会に関する以外の記載についての真偽は当院では判断ができません。
当院のデータからN-NOSE契機でPET-CTを受診された方からのがん発見率が、N-NOSEの販売会社が公表している臨床試験時のデータから期待される数値よりも低いとは感じられます(8/333=2.4%)。この数値はN-NOSEに関係なくPET-CTを検診目的で受診された方のがん発見率と大差はありません(少々高めではあります)。
*参考*
当院・福岡和白総合健診クリニック施行のPET-CTを検診内容に含む、各種PET-CTドック(検査内容はコースにより異なります)全体のがん発見率はここ数年の集計でおよそ受診者の1.7%です。ただしPET-CTドック受診者はリピート受診の方が多い(当院の場合は75%以上がリピーター)ですので、初回検査とリピーターに分けますと初回の方のがん発見率は2.6%、リピーターの方は1.1%程度です。 他施設の報告でも初回の方とリピーターではがん発見率に約2倍程度の差があるようです。(N-NOSE検査が契機となって当院でPET-CTを受診された方は大半が初回のPETーCT検査です)
現在大きく心配される点は上記のようにN-NOSE経由にて受診された方のがん発見率がそれほど高くないということよりも、6月に行われた日本がん検診・診断学会にてがんと確定診断された方10名の尿をN-NOSE検査に提出したら、全員がA・B判定(低リスク)と結果が返ってきたという他院からの報告があった点です。また当院のデータでもがんが発見された8名のうち5名はC判定・C判定相当(初期の結果表できれいに区分されていないが、☆の位置から現在のC判定に明らかに相当)になります。つまりA~C判定の方にPET-CTにて発見できるレベルのがんを実は持っておられる方が、N-NOSE販売会社が発表している臨床研究時のデータから期待される数字よりもかなり多いのではないかという心配があります(偽陰性が多い)。
N-NOSEの会社が受検者に追加の精査等の対応を推奨する割合は、検査開始初期の頃は受検者の約20%(今でいうところのC~E判定)でしたが、現在は受検者の約5%(D・E判定)に変更がされています。
N-NOSE初期の結果表でC・D・Eの区別が難しい時期を除きますと、当院のデータではC判定112名のうちがん発見が3人=2.7%になります。
2%台ですので特別に高い数字ではありません(N-NOSEに関係なく検診でPET-CTを受けられる方のがん発見率と大差は無い)。特別に心配する必要がある数値では無いですが、がん発見が0人とか1人ではありませんのでC判定の方にも一定数の方が含まれてるということになると考えられます。
これまで受診者の方とお話していると、”少し気になる症状や体の違和感などがあって、なんとなく心配でN-NOSEを受けてみたら高リスクという判定だったのでPET-CTを受けにきました。”という方も結構おられます。
N-NOSEの会社が公表している臨床研究時の感度86%どおりの検査精度が得られているとしても、がんを有する100人のうち14人は低リスク判定となります。少なくとも何かしらの症状、違和感など気になることがある方はN-NOSE検査の低リスクや中リスクという場合でも決して安心せず、まずはかかりつけ医や症状に該当する診療科の医師へ相談・受診されることを強くお勧めします(PET-CT受診では無く)。
*A判定・B判定の方は通常PET-CTを受診しに来られませんのでデータはありません。
*N-NOSEのホームページにてもN-NOSE単独の利用は推奨しておらず、一般的な検診等との併用を勧めています。またがんを診断するものではなく、リスクを調べるものと断りがあります。日本人間ドック学会からも会告”新規開発検査実施における留意点”として注意喚起がされています。
尚、特集記事の記載とおりにN-NOSE検査の信頼性が乏しいということになりますと、以下の記載内容もいろいろと問題があると思いますが(中・高リスク判定だからという理由でPET-CTを受ける意味がなくなる、逆に言えば低リスクだとまず安心というわけでもなくなる)、現時点では断定的な判断ができませんので2023年6月に改訂した内容については以下にそのまま残させて頂きます。
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線虫がんリスク検査(N-NOSE)に関連したお問い合わせが多いですので当クリニックの見解を記載いたします。少々長いですがPET-CT検査の御予約・お問い合わせの前に是非一度お読みください。PET-CTを受けることの良い点・悪い点いずれもあります。内容をなるべく御理解頂き、御納得されてからPET-CTの予約をご検討ください。
N-NOSE検査は簡便で身体の負担が無くさらに比較的安価でもあり、早期のがんを発見して命を救うことに貢献することができる可能性をもつものかと思われます。実際に当院にてもN-NOSEハイリスクということをきっかけにPET-CTにてがんを発見し、その後根治手術をすることができたという方を数例ですが経験しています。しかし一方では実際にはがんではないのに高リスクと判定される方が一定数生じ(偽陽性)、しかもどの臓器が問題なのか全くわからないという点から、N-NOSEがきっかけでがんが見つかってよかった!という人よりもはるかに多くの方を強く不安な気持ちにさせてしまっているというマイナスの側面もあります。
まず参考としてPET-CT検診(PET-CTを含むがんドック検診)のがん発見率は1%台後半から2%台前半程度の報告が多いです。当院でもPETーCTを含むがん検診を受けてがんが発見される方はおおよそで100人に2人、2%程度です。検診で拾えないがんもあるはずですが、とりあえず2%くらいの人がなんらかのがんを持っているということになります(悪性度が低くすぐに治療対象とならないようなものも多く含みます)。
N-NOSEを受検すると、100人中約5人(約5%)がD・E判定とされているようですので、実際にはがん(いろいろな画像や内視鏡などの検査で見つけることができるレベルのがん)を持っている人よりも、D、E判定ということでアフターサービスへの相談やがん検診受診推奨の対象となる人が多くなるかと思われます。(この点はN-NOSEに限らず他のいろいろながん検診でも同様であり、実際にがんを持っている人よりもかなり多くの方が要精密検査となります。PET-CTでも実際にがんでは無い多くの人を要精密検査・要経過観察と判定してしまっています。)
そこで、N-NOSE検査で高リスクとなってしまった5%(100人のうち5人)の方がPET-CTを受けると5人のうち2人(=40%)程度にがんがみつかるもなのか?というと当院のこれまでの経験ではそういうわけでも無いようです。
現状として2023年3月末時点までの当クリニックの経験ではN-NOSE検査にて高リスク(D・E判定 N-NOSE受検者の約5%)ということでPET-CTを受診されて、PET-CT検査での異常指摘を契機としてその後の精密精査・手術などによりがんが確定した方は73名中2名、2.7%です。中リスク(C判定)やCかDかEか判定が当院にて正確に把握できていない人まで含めますと333名のうち、8名、2.4%です。
尚、がん確定者8名の内訳はD判定相当2名、C判定相当5名、判定不明1名です。
*ご注意 以下も必ずあわせてお読みください*
・上記下線部の数字は当院で各医療機関から精密検査や手術等の報告を受けて、結果を確認できた方のみです。他にも当院で把握できていない、がんの診断確定となった方が若干名はいる可能性があります(それほど多くは無いと思われます)。また実際はがんだけど、経過観察継続中(悪性度が低く進行が遅いがん、治療の必要性が低いがんなど)ということで診断確定に至っていない方などは複数名おられるはずです。
・PET-CTも完璧な検査というわけでは無いですので、PET-CTにて認識できないがんが存在している可能性はもちろんあります。またPET-CTを含めた各種画像検査で認識できないようなごく早期のがんに線虫が反応している可能性もあると考えられます。今は画像などで見えないだけで何年かしたら見えてくるというような可能性も理論上考えられます(この点については数年の経過を確認する必要があり、また本当に目に見えないがんに線虫が反応していたのか?というのは判断が難しく、今後もなかなか検証は困難かと思われます)。
=つまり N-NOSE検査でハイリスクだったけどPET-CTで異常なし=N-NOSE検査が間違い というような単純な話ではありません。PET-CTが間違いとなっている例もそれなりにあるはずです。
あくまでもN-NOSE検査で中~高リスクという判定を受けられた方がPET-CTを受けて、がんがみつかり診断確定まですぐに至る人というのはそれほど多くは無く、これくらいの数字となっていますという目安です。N-NOSEの正診率だとか、科学的データなどというものでは決してありません。かなり問い合わせも多く受けておりますので、N-NOSE検査の判定を踏まえてPET-CTを受けるか・受けないかなどを検討される際の参考となればという趣旨にて提示しています。
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N-NOSE運営会社から受診者へ対するがんリスクの判定の通知方法、また高リスクということでさらなるがん検診の受診を推奨する割合が、検査開始時から何度か変更されています。当クリニックにて完全に正確に把握できているわけではありませんが、N-NOSE検査開始当初はN-NOSE受診者の約20%がリスクありということで医療機関に相談するようにと記載されていたようでしたが、2022年7月よりはN-NOSE受診者の約10%(C3・D・E判定)に人間ドックや5大がん検診受診推奨となり、その後2023年3月現在はN-NOSE受診者の約5%(D・E判定)の方に人間ドックや5大がん検診受診推奨というように変更されています。
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以上のことから高リスク(D・E判定)となってしまった場合でも画像検査で見つかるレベルのがんを持っている疑いがかなり強いというわけでは無いのですが、高リスクとなってしまった以上はなにかしら次の行動をしないとN-NOSE検査を受けた意味がありません。2022年7月からはN-NOSEの方でアフターサービスということで電話相談を受け付けるようになったみたいです。そこでどのような対応・返答、推奨などをされているのかわかりませんが、リスク臓器が特定できないという点は変わりませんので、その後の受けるべき検査を考えていく、というのは非常に難しい問題であることはこれまでと同様と思われます。
次にどのような検査を受けるべきか?という質問に対し、すべての人に当てはまるような明確な一つの正答は無いと思われます。最近他に受けられた検査、既往歴、性別、年齢、家族歴、予算、考え方など個人ごとに異なる要素がたくさんあります。
まずN-NOSEをもう1回受けてみて、結果がどう変わるか、変わらないのかを確認するというのも考え方としてはあると思います。ただし仮にD判定がB判定になったとして安心できるかどうかは個人の性格次第だとは思われます。何回受けてAもしくはB判定が続けば、安心できるでしょうか。複数回の受検となればそれなりにコストもかかります。(そのように判定がころころ変わりうるものか、変わってもいいものかどうかはわかりません)
国が検診の受診を推奨している5大がん検診(胃、大腸、肺、乳腺、子宮)をとりあえず受けてみる、もしくは年齢・性別から確率の高いがんをスクリーニングしていく、というのも考えられます。しかし良くも悪くも大多数の人はがんは発見されません。そこで5大がんや可能性が高いがんがなかったのでもう大丈夫だ!と冷静に割り切ることができる人は多分少数だと思います。多くの人が次に何か検査したほうがいいのだろうか...と不安を抱え続けることになりそうです。そしてさらにどこまで検査しても不安がぬぐえない状況になると思います。N-NOSEに限らず、腫瘍マーカー、その他のがん検診に関するリキッドバイオプシー検査の多くに共通した最大の欠点は、検査自体は簡便ですが、陽性となってしまった場合の心理的負担がかなり大きいという点です。
N-NOSEでがんリスクが高いと判定されても偽陽性(実際にはがんでは無い)の確率が高いですので最初から全身をくまなく必死に検査していく必要性は低いかもしれませんが、確率は低くても実際にがんを持っている人もいます。自分の命はひとつしかありませんので、どうしても心配になってしまう方が多いと思います”N-NOSEや検診の腫瘍マーカー異常なんてほとんど当てにならないから、無視してよい”というような記載もネット上では散見されるようです。確率論からいくとそれが正解のようにも思われるのですが、なかなかそう簡単に割り切れるものでは無いと思います。
どうしても不安になってしまうという心理的な面も踏まえますと、一般的な住民健診や会社の健診くらいしか受けていません、というような方にはPET-CTを最初から行うというのも有力な選択肢の一つと考えます。
もちろん完璧な検査では全く無いですが全身を比較的高い精度でスクリーニングできます。どこにがんがあるかわからないが、どこかにあるかも、という状況では多くの臨床医がまず一番に思い浮かべる検査と思います。
PET-CTの良い点は薬によるアレルギー反応はまず生じないこと、検査の苦痛が非常に少ないこと、がんの精密検査や検診にてすでに多くの実績があり有用性が確立されている成熟した検査ということなどです。保険診療では早期胃がんを除くすべての悪性腫瘍にてPET-CT検査の利用が認められています(他の画像検査で判断が難しい場合、という制限はあり)。
PET-CTの一番の問題点は費用が高額という点です。特殊な薬剤を用いますのでどうしても高額になります。N-NOSEにて高リスクと判定されても実際にはがんが発見されない人が多数ですので、結果的にはPET-CTをしても何も見つからない人が大多数です。そういう意味ではコストパフォーマンスは良くないというか、かなり悪いということになるかもしれません。結果として多くの方はある程度の安心感を買うという意味合いが強くなります。
また次によく欠点として挙げられるのは少量ですが放射線ひばくがあるという点です。ただしひばくに関しては小児・妊婦の方を除けば年に1回程度受ける程度では健康被害を及ぼす可能性はまず無いに等しいと考えられますので、これについては実際はそれほど神経質になるものでは無いと考えます。
この他の欠点としては、PET-CTの結果により、実際はがんでは無いのにがんの疑いがあるもしくは可能性を否定できないというような所見のために、PET-CT後の追加精査や経過観察が必要となってしまうことがそれなりに生じてしまうことです。精神的・身体的、また金銭的に多少なりとも負担が生じます。ただ精査対象臓器は画像検査による指摘ですので限定されます。異常の可能性が指摘された臓器を、医療機関で調べる・経過観察すれば良いことにはなりますので、どこに何があるか分からないという状態よりも精神的には楽になるとは思います。
N-NOSEでは少なくとも15種類のがん検出に有効とのことですのでこれらのがんを一つ一つ狙って検査していくのは大変です。基本的に健康保険はきかずに100%自己負担ですので費用もかなり高額になってきます。また実際には15種類以外の有効性が確認されていないがんに線虫が反応して高リスクになっているという可能性もあると考えられます。他の検査をたくさん行っても、なかなか不安をぬぐうのは難しそうです。そうなると検査の手間や苦痛、安全性なども考えると高額ではありますが最初からPET-CTをするのがいいのかな?と思います。
PET-CTの検出力がそれほど高くないがんで、かつ疾患頻度が高く致命的になりやすいのは胃がんです。PET-CTにて異常がなかった場合には、基本的に胃カメラは追加でお勧めしたいと考えています。
PET-CTにて異常がなく、さらに胃カメラでも異常が無いとなれば、深刻な状態の急を要するようながんがかくれているという可能性は相当低くなると思われます。もちろんごく早期のがんを見つけられない可能性はあります。しかし早めに対応しなければならないレベルのがんであればかなり発見できると思います。他の検査と同様に絶対にがんは無いとは言えないですので、完全に不安が消えるという訳では無いのかもしれませんが、ある程度は安心して頂くことができるのでは無いかと思います。
早期がんの検出はPET-CTでは困難という記載が散見されますが、PET-CTで見つかるようながんはすでにほぼ手遅れとういような事では全くありません。
最終的に、N-NOSE検査にて高リスクの方にPET-CTを含め、どれだけたくさんの詳しい検査をしても理論上・経験上、多くの方は何も見つかりません。どこかでは気持ちを整理して割り切らないといけません。もし体のどこかにがんの芽のようなものが存在していたとしても、画像などの検査で客観的に発見できなければ普通は治療もできませんし、また定期的に検診受診をして進行がんとなる前に発見できればいいのではないかと思います。
実際、毎年PET-CTを定期的に受診されておられる方も多くおられますが、1年前のPET-CT検診にで異常なしの方に、その1年後のPET-CT検診で手遅れの進行がんが見つかるというようなケースはまれです(残念ながらゼロではありませんが)。
当クリニックにて自由診療によるPET-CTを受けられる場合には検査の結果を面談にて担当医自ら御説明させていただきます。
紙による検査結果通知だけという施設も多いとかと思われますが、医療に詳しく無い方はその後の対応などについての判断が難しいことも多いと思います。簡単にでも検査結果を直接御説明することで、受診者様の不安を少しでも解消したいと願っています。
検査結果に応じて今後の追加検査のご提案などをさせていただきます。必要な場合は適切な医療機関のご提案、紹介状作成をさせていただきます(追加の費用は一切かかりません)。
最終的な結果報告書と画像データは郵送いたします。担当医はPET-CT検査に長く携わっている放射線診断専門医かつPET核医学認定医・核医学専門医です。また必要な場合は併設の福岡和白病院の各専門診療科医師からの助言を得たうえで検査報告書の作成を行います。
撮像に用いる機器は開院以来更新を重ねており高水準の装置を有しています。
高額な検査にはなりますが、受診者の皆様のがん発見、また不安を和らげるお役に立てればと考えています。
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追記
PET-CTと合わせて内視鏡検査や腫瘍マーカーなどを同時にできませんか?というお問い合わせを多く頂いております。
大変申し訳ありませんが、当クリニックではPET-CT以外の検査依頼は対応できません。
尚、線虫検査陽性とのことでPET-CTを受診された場合、PET-CTの結果次第で他にお勧めするべき検査が変化することも十分考えられます。
また、仮にPET-CTにて異常を疑われた場合は、保険診療にて精密検査となるケースもあると思われます。
二度手間とはなりますが、PET-CTををうけるということであれば、まずPET-CTを受けてからその結果次第で次を考えて頂いたほうが体への負担、また費用の面でもメリットがあるかと思います。
(その際は年齢などの条件があえば自治体の補助で検診の内視鏡検査などが可能な場合もありますので、居住されている各自治体のサイトなどもご確認いただければと存じます。)
一般健診などエヌノーズ検査以外に全く何も受診されていないという方であれば、当クリニックの提携施設であります福岡和白総合健診クリニック(隣接)にて生活習慣病のチェックなども含めた各種PETドックの御予約も可能です(PET-CTのみ当院で行います)。
こちらでは内視鏡検査など各種オプション検査も含め、一度に予約が可能ですので御希望の場合はお問合せください。
https://www.fw-kenshin.net/petdock
どなたでもフリーにアクセス、ダウンロード可能です。
https://www.rinshokaku.com/magazines/2024/57_5.pdf (臨床核医学 9月号)
こちらについての当院の解説は以下の別ページを御参照ください。
https://www.fwpet.net/news/66
以下の記載については2023年の9月時点のものです。
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2023年9月にN-NOSE検査の精度に関する疑義の特集がNews Picksから出されました。それに関する報道記事がその後複数出されています。また一方で特集記事に対する会社やジャーナリストからの反論もでています。PET検診に関係する関連学会では精度検証の為の全国調査が開始されています。
今回の疑義報道の中で当院のデータ、学会発表についても記載がありますので簡単に内容について言及させて頂きます。
当院に関する学会発表の内容についての特集記事の記載は事実です。ただし下記にも記載のとおりPET-CTが100%正解とは限らない(PET-CTでがんがみつからなければがんはない、とは言えない)、また100%正確に受診者のその後の経過を追えている訳では無い(がんと診断済みだが、当院では把握できていない症例が数例ほど存在している可能性がある。)という点は御理解ください。学会に関する以外の記載についての真偽は当院では判断ができません。
当院のデータからN-NOSE契機でPET-CTを受診された方からのがん発見率が、N-NOSEの販売会社が公表している臨床試験時のデータから期待される数値よりも低いとは感じられます(8/333=2.4%)。この数値はN-NOSEに関係なくPET-CTを検診目的で受診された方のがん発見率と大差はありません(少々高めではあります)。
*参考*
当院・福岡和白総合健診クリニック施行のPET-CTを検診内容に含む、各種PET-CTドック(検査内容はコースにより異なります)全体のがん発見率はここ数年の集計でおよそ受診者の1.7%です。ただしPET-CTドック受診者はリピート受診の方が多い(当院の場合は75%以上がリピーター)ですので、初回検査とリピーターに分けますと初回の方のがん発見率は2.6%、リピーターの方は1.1%程度です。 他施設の報告でも初回の方とリピーターではがん発見率に約2倍程度の差があるようです。(N-NOSE検査が契機となって当院でPET-CTを受診された方は大半が初回のPETーCT検査です)
現在大きく心配される点は上記のようにN-NOSE経由にて受診された方のがん発見率がそれほど高くないということよりも、6月に行われた日本がん検診・診断学会にてがんと確定診断された方10名の尿をN-NOSE検査に提出したら、全員がA・B判定(低リスク)と結果が返ってきたという他院からの報告があった点です。また当院のデータでもがんが発見された8名のうち5名はC判定・C判定相当(初期の結果表できれいに区分されていないが、☆の位置から現在のC判定に明らかに相当)になります。つまりA~C判定の方にPET-CTにて発見できるレベルのがんを実は持っておられる方が、N-NOSE販売会社が発表している臨床研究時のデータから期待される数字よりもかなり多いのではないかという心配があります(偽陰性が多い)。
N-NOSEの会社が受検者に追加の精査等の対応を推奨する割合は、検査開始初期の頃は受検者の約20%(今でいうところのC~E判定)でしたが、現在は受検者の約5%(D・E判定)に変更がされています。
N-NOSE初期の結果表でC・D・Eの区別が難しい時期を除きますと、当院のデータではC判定112名のうちがん発見が3人=2.7%になります。
2%台ですので特別に高い数字ではありません(N-NOSEに関係なく検診でPET-CTを受けられる方のがん発見率と大差は無い)。特別に心配する必要がある数値では無いですが、がん発見が0人とか1人ではありませんのでC判定の方にも一定数の方が含まれてるということになると考えられます。
これまで受診者の方とお話していると、”少し気になる症状や体の違和感などがあって、なんとなく心配でN-NOSEを受けてみたら高リスクという判定だったのでPET-CTを受けにきました。”という方も結構おられます。
N-NOSEの会社が公表している臨床研究時の感度86%どおりの検査精度が得られているとしても、がんを有する100人のうち14人は低リスク判定となります。少なくとも何かしらの症状、違和感など気になることがある方はN-NOSE検査の低リスクや中リスクという場合でも決して安心せず、まずはかかりつけ医や症状に該当する診療科の医師へ相談・受診されることを強くお勧めします(PET-CT受診では無く)。
*A判定・B判定の方は通常PET-CTを受診しに来られませんのでデータはありません。
*N-NOSEのホームページにてもN-NOSE単独の利用は推奨しておらず、一般的な検診等との併用を勧めています。またがんを診断するものではなく、リスクを調べるものと断りがあります。日本人間ドック学会からも会告”新規開発検査実施における留意点”として注意喚起がされています。
1)新規開発検査は、人間ドックや健診時にオプション検査として実施し、関連する健診項目の検査結果と併せ、総合的に判断することが望ましい。
2)新規開発検査実施に際しては、受診者に対し客観的な医学的評価を示し、心理的な負担などの不利益についても十分な説明を行うこと。
3)保険適用外の新規開発検査で陽性になった場合、特に自覚症状がない方の精密検査などに関する費用は、保険診療適用外であることを留意すること。https://www.ningen-dock.jp/23909?fbclid=IwAR2Byt_FAH-zJbivsMEVshgfzYVRSi_ksQMErNYZa6A8237x7JKPDepJj2U
*N-NOSE販売会社から特集記事に対する反論がリリースされています。当院のデータを用いて、N-NOSE検査についての感度などの計算がなされています。ここで議論はしませんが、販売会社が誤解されておられる点だけ記載します。販売会社は当院のホームページに記載のデータをみて、試算が間違っていると述べていますが実際は学会ではホームページに載せていなかったデータを発表しています。D判定63名でがんの診断確定2名、E判定10名でがんの診断確定0名。特集記事ではこちらのデータを元に作成されておられますので、この点については販売会社の反論に誤解があるようです。
御興味があればfacebookも御参照ください。
https://www.facebook.com/fukuokawajiropet
尚、特集記事の記載とおりにN-NOSE検査の信頼性が乏しいということになりますと、以下の記載内容もいろいろと問題があると思いますが(中・高リスク判定だからという理由でPET-CTを受ける意味がなくなる、逆に言えば低リスクだとまず安心というわけでもなくなる)、現時点では断定的な判断ができませんので2023年6月に改訂した内容については以下にそのまま残させて頂きます。
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線虫がんリスク検査(N-NOSE)に関連したお問い合わせが多いですので当クリニックの見解を記載いたします。少々長いですがPET-CT検査の御予約・お問い合わせの前に是非一度お読みください。PET-CTを受けることの良い点・悪い点いずれもあります。内容をなるべく御理解頂き、御納得されてからPET-CTの予約をご検討ください。
N-NOSE検査は簡便で身体の負担が無くさらに比較的安価でもあり、早期のがんを発見して命を救うことに貢献することができる可能性をもつものかと思われます。実際に当院にてもN-NOSEハイリスクということをきっかけにPET-CTにてがんを発見し、その後根治手術をすることができたという方を数例ですが経験しています。しかし一方では実際にはがんではないのに高リスクと判定される方が一定数生じ(偽陽性)、しかもどの臓器が問題なのか全くわからないという点から、N-NOSEがきっかけでがんが見つかってよかった!という人よりもはるかに多くの方を強く不安な気持ちにさせてしまっているというマイナスの側面もあります。
まず参考としてPET-CT検診(PET-CTを含むがんドック検診)のがん発見率は1%台後半から2%台前半程度の報告が多いです。当院でもPETーCTを含むがん検診を受けてがんが発見される方はおおよそで100人に2人、2%程度です。検診で拾えないがんもあるはずですが、とりあえず2%くらいの人がなんらかのがんを持っているということになります(悪性度が低くすぐに治療対象とならないようなものも多く含みます)。
N-NOSEを受検すると、100人中約5人(約5%)がD・E判定とされているようですので、実際にはがん(いろいろな画像や内視鏡などの検査で見つけることができるレベルのがん)を持っている人よりも、D、E判定ということでアフターサービスへの相談やがん検診受診推奨の対象となる人が多くなるかと思われます。(この点はN-NOSEに限らず他のいろいろながん検診でも同様であり、実際にがんを持っている人よりもかなり多くの方が要精密検査となります。PET-CTでも実際にがんでは無い多くの人を要精密検査・要経過観察と判定してしまっています。)
そこで、N-NOSE検査で高リスクとなってしまった5%(100人のうち5人)の方がPET-CTを受けると5人のうち2人(=40%)程度にがんがみつかるもなのか?というと当院のこれまでの経験ではそういうわけでも無いようです。
現状として2023年3月末時点までの当クリニックの経験ではN-NOSE検査にて高リスク(D・E判定 N-NOSE受検者の約5%)ということでPET-CTを受診されて、PET-CT検査での異常指摘を契機としてその後の精密精査・手術などによりがんが確定した方は73名中2名、2.7%です。中リスク(C判定)やCかDかEか判定が当院にて正確に把握できていない人まで含めますと333名のうち、8名、2.4%です。
尚、がん確定者8名の内訳はD判定相当2名、C判定相当5名、判定不明1名です。
*ご注意 以下も必ずあわせてお読みください*
・上記下線部の数字は当院で各医療機関から精密検査や手術等の報告を受けて、結果を確認できた方のみです。他にも当院で把握できていない、がんの診断確定となった方が若干名はいる可能性があります(それほど多くは無いと思われます)。また実際はがんだけど、経過観察継続中(悪性度が低く進行が遅いがん、治療の必要性が低いがんなど)ということで診断確定に至っていない方などは複数名おられるはずです。
・PET-CTも完璧な検査というわけでは無いですので、PET-CTにて認識できないがんが存在している可能性はもちろんあります。またPET-CTを含めた各種画像検査で認識できないようなごく早期のがんに線虫が反応している可能性もあると考えられます。今は画像などで見えないだけで何年かしたら見えてくるというような可能性も理論上考えられます(この点については数年の経過を確認する必要があり、また本当に目に見えないがんに線虫が反応していたのか?というのは判断が難しく、今後もなかなか検証は困難かと思われます)。
=つまり N-NOSE検査でハイリスクだったけどPET-CTで異常なし=N-NOSE検査が間違い というような単純な話ではありません。PET-CTが間違いとなっている例もそれなりにあるはずです。
あくまでもN-NOSE検査で中~高リスクという判定を受けられた方がPET-CTを受けて、がんがみつかり診断確定まですぐに至る人というのはそれほど多くは無く、これくらいの数字となっていますという目安です。N-NOSEの正診率だとか、科学的データなどというものでは決してありません。かなり問い合わせも多く受けておりますので、N-NOSE検査の判定を踏まえてPET-CTを受けるか・受けないかなどを検討される際の参考となればという趣旨にて提示しています。
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N-NOSE運営会社から受診者へ対するがんリスクの判定の通知方法、また高リスクということでさらなるがん検診の受診を推奨する割合が、検査開始時から何度か変更されています。当クリニックにて完全に正確に把握できているわけではありませんが、N-NOSE検査開始当初はN-NOSE受診者の約20%がリスクありということで医療機関に相談するようにと記載されていたようでしたが、2022年7月よりはN-NOSE受診者の約10%(C3・D・E判定)に人間ドックや5大がん検診受診推奨となり、その後2023年3月現在はN-NOSE受診者の約5%(D・E判定)の方に人間ドックや5大がん検診受診推奨というように変更されています。
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以上のことから高リスク(D・E判定)となってしまった場合でも画像検査で見つかるレベルのがんを持っている疑いがかなり強いというわけでは無いのですが、高リスクとなってしまった以上はなにかしら次の行動をしないとN-NOSE検査を受けた意味がありません。2022年7月からはN-NOSEの方でアフターサービスということで電話相談を受け付けるようになったみたいです。そこでどのような対応・返答、推奨などをされているのかわかりませんが、リスク臓器が特定できないという点は変わりませんので、その後の受けるべき検査を考えていく、というのは非常に難しい問題であることはこれまでと同様と思われます。
次にどのような検査を受けるべきか?という質問に対し、すべての人に当てはまるような明確な一つの正答は無いと思われます。最近他に受けられた検査、既往歴、性別、年齢、家族歴、予算、考え方など個人ごとに異なる要素がたくさんあります。
まずN-NOSEをもう1回受けてみて、結果がどう変わるか、変わらないのかを確認するというのも考え方としてはあると思います。ただし仮にD判定がB判定になったとして安心できるかどうかは個人の性格次第だとは思われます。何回受けてAもしくはB判定が続けば、安心できるでしょうか。複数回の受検となればそれなりにコストもかかります。(そのように判定がころころ変わりうるものか、変わってもいいものかどうかはわかりません)
国が検診の受診を推奨している5大がん検診(胃、大腸、肺、乳腺、子宮)をとりあえず受けてみる、もしくは年齢・性別から確率の高いがんをスクリーニングしていく、というのも考えられます。しかし良くも悪くも大多数の人はがんは発見されません。そこで5大がんや可能性が高いがんがなかったのでもう大丈夫だ!と冷静に割り切ることができる人は多分少数だと思います。多くの人が次に何か検査したほうがいいのだろうか...と不安を抱え続けることになりそうです。そしてさらにどこまで検査しても不安がぬぐえない状況になると思います。N-NOSEに限らず、腫瘍マーカー、その他のがん検診に関するリキッドバイオプシー検査の多くに共通した最大の欠点は、検査自体は簡便ですが、陽性となってしまった場合の心理的負担がかなり大きいという点です。
N-NOSEでがんリスクが高いと判定されても偽陽性(実際にはがんでは無い)の確率が高いですので最初から全身をくまなく必死に検査していく必要性は低いかもしれませんが、確率は低くても実際にがんを持っている人もいます。自分の命はひとつしかありませんので、どうしても心配になってしまう方が多いと思います”N-NOSEや検診の腫瘍マーカー異常なんてほとんど当てにならないから、無視してよい”というような記載もネット上では散見されるようです。確率論からいくとそれが正解のようにも思われるのですが、なかなかそう簡単に割り切れるものでは無いと思います。
どうしても不安になってしまうという心理的な面も踏まえますと、一般的な住民健診や会社の健診くらいしか受けていません、というような方にはPET-CTを最初から行うというのも有力な選択肢の一つと考えます。
もちろん完璧な検査では全く無いですが全身を比較的高い精度でスクリーニングできます。どこにがんがあるかわからないが、どこかにあるかも、という状況では多くの臨床医がまず一番に思い浮かべる検査と思います。
PET-CTの良い点は薬によるアレルギー反応はまず生じないこと、検査の苦痛が非常に少ないこと、がんの精密検査や検診にてすでに多くの実績があり有用性が確立されている成熟した検査ということなどです。保険診療では早期胃がんを除くすべての悪性腫瘍にてPET-CT検査の利用が認められています(他の画像検査で判断が難しい場合、という制限はあり)。
PET-CTの一番の問題点は費用が高額という点です。特殊な薬剤を用いますのでどうしても高額になります。N-NOSEにて高リスクと判定されても実際にはがんが発見されない人が多数ですので、結果的にはPET-CTをしても何も見つからない人が大多数です。そういう意味ではコストパフォーマンスは良くないというか、かなり悪いということになるかもしれません。結果として多くの方はある程度の安心感を買うという意味合いが強くなります。
また次によく欠点として挙げられるのは少量ですが放射線ひばくがあるという点です。ただしひばくに関しては小児・妊婦の方を除けば年に1回程度受ける程度では健康被害を及ぼす可能性はまず無いに等しいと考えられますので、これについては実際はそれほど神経質になるものでは無いと考えます。
この他の欠点としては、PET-CTの結果により、実際はがんでは無いのにがんの疑いがあるもしくは可能性を否定できないというような所見のために、PET-CT後の追加精査や経過観察が必要となってしまうことがそれなりに生じてしまうことです。精神的・身体的、また金銭的に多少なりとも負担が生じます。ただ精査対象臓器は画像検査による指摘ですので限定されます。異常の可能性が指摘された臓器を、医療機関で調べる・経過観察すれば良いことにはなりますので、どこに何があるか分からないという状態よりも精神的には楽になるとは思います。
N-NOSEでは少なくとも15種類のがん検出に有効とのことですのでこれらのがんを一つ一つ狙って検査していくのは大変です。基本的に健康保険はきかずに100%自己負担ですので費用もかなり高額になってきます。また実際には15種類以外の有効性が確認されていないがんに線虫が反応して高リスクになっているという可能性もあると考えられます。他の検査をたくさん行っても、なかなか不安をぬぐうのは難しそうです。そうなると検査の手間や苦痛、安全性なども考えると高額ではありますが最初からPET-CTをするのがいいのかな?と思います。
PET-CTの検出力がそれほど高くないがんで、かつ疾患頻度が高く致命的になりやすいのは胃がんです。PET-CTにて異常がなかった場合には、基本的に胃カメラは追加でお勧めしたいと考えています。
PET-CTにて異常がなく、さらに胃カメラでも異常が無いとなれば、深刻な状態の急を要するようながんがかくれているという可能性は相当低くなると思われます。もちろんごく早期のがんを見つけられない可能性はあります。しかし早めに対応しなければならないレベルのがんであればかなり発見できると思います。他の検査と同様に絶対にがんは無いとは言えないですので、完全に不安が消えるという訳では無いのかもしれませんが、ある程度は安心して頂くことができるのでは無いかと思います。
早期がんの検出はPET-CTでは困難という記載が散見されますが、PET-CTで見つかるようながんはすでにほぼ手遅れとういような事では全くありません。
最終的に、N-NOSE検査にて高リスクの方にPET-CTを含め、どれだけたくさんの詳しい検査をしても理論上・経験上、多くの方は何も見つかりません。どこかでは気持ちを整理して割り切らないといけません。もし体のどこかにがんの芽のようなものが存在していたとしても、画像などの検査で客観的に発見できなければ普通は治療もできませんし、また定期的に検診受診をして進行がんとなる前に発見できればいいのではないかと思います。
実際、毎年PET-CTを定期的に受診されておられる方も多くおられますが、1年前のPET-CT検診にで異常なしの方に、その1年後のPET-CT検診で手遅れの進行がんが見つかるというようなケースはまれです(残念ながらゼロではありませんが)。
当クリニックにて自由診療によるPET-CTを受けられる場合には検査の結果を面談にて担当医自ら御説明させていただきます。
紙による検査結果通知だけという施設も多いとかと思われますが、医療に詳しく無い方はその後の対応などについての判断が難しいことも多いと思います。簡単にでも検査結果を直接御説明することで、受診者様の不安を少しでも解消したいと願っています。
検査結果に応じて今後の追加検査のご提案などをさせていただきます。必要な場合は適切な医療機関のご提案、紹介状作成をさせていただきます(追加の費用は一切かかりません)。
最終的な結果報告書と画像データは郵送いたします。担当医はPET-CT検査に長く携わっている放射線診断専門医かつPET核医学認定医・核医学専門医です。また必要な場合は併設の福岡和白病院の各専門診療科医師からの助言を得たうえで検査報告書の作成を行います。
撮像に用いる機器は開院以来更新を重ねており高水準の装置を有しています。
高額な検査にはなりますが、受診者の皆様のがん発見、また不安を和らげるお役に立てればと考えています。
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追記
PET-CTと合わせて内視鏡検査や腫瘍マーカーなどを同時にできませんか?というお問い合わせを多く頂いております。
大変申し訳ありませんが、当クリニックではPET-CT以外の検査依頼は対応できません。
尚、線虫検査陽性とのことでPET-CTを受診された場合、PET-CTの結果次第で他にお勧めするべき検査が変化することも十分考えられます。
また、仮にPET-CTにて異常を疑われた場合は、保険診療にて精密検査となるケースもあると思われます。
二度手間とはなりますが、PET-CTををうけるということであれば、まずPET-CTを受けてからその結果次第で次を考えて頂いたほうが体への負担、また費用の面でもメリットがあるかと思います。
(その際は年齢などの条件があえば自治体の補助で検診の内視鏡検査などが可能な場合もありますので、居住されている各自治体のサイトなどもご確認いただければと存じます。)
一般健診などエヌノーズ検査以外に全く何も受診されていないという方であれば、当クリニックの提携施設であります福岡和白総合健診クリニック(隣接)にて生活習慣病のチェックなども含めた各種PETドックの御予約も可能です(PET-CTのみ当院で行います)。
こちらでは内視鏡検査など各種オプション検査も含め、一度に予約が可能ですので御希望の場合はお問合せください。
https://www.fw-kenshin.net/petdock